1976-05-11 第77回国会 参議院 逓信委員会 第3号
それから小林静江氏の要望に対する措置でございますが、これは図書館法第二条第一項に定める図書館において重度身体障害者との間に郵便による図書の貸し出し業務が行われる場合には、その発受する図書について料金が一般のものの半額である身体障害者用書籍小包郵便物として取り扱うことにいたしました。
それから小林静江氏の要望に対する措置でございますが、これは図書館法第二条第一項に定める図書館において重度身体障害者との間に郵便による図書の貸し出し業務が行われる場合には、その発受する図書について料金が一般のものの半額である身体障害者用書籍小包郵便物として取り扱うことにいたしました。
特に、去る六月の二十四日、参議院の逓信委員会の北海道における調査において、辺地の寝たきりの子供たちに、個人的に善意で本の郵送貸し出しをしている「ふきのとう文庫」の小林静江さんはこう言いました。「重度身障者は外出が困難で、その交流は電話とか文通、あるいは機関紙だけなんです。郵便料の値上げは重度身障者の楽しみを奪うばかりか、人間の連帯、相互理解が損なわれるのです」と涙ながらに訴えられました。
で、障害者の方たちのためのボランティア活動をしていらっしゃる小林静江さんという方の公述が大変、私ども委員もそうでしたけれども、傍聴に見えた方や郵政省の方たちも感銘をお受けになったはずです。で、ひとつ私はぜひこのことはそのときにも大臣に直接聞いていただきたかったというふうに発言いたしましたが、大臣はそれをお聞きになりましたか、どのようなものとしてお感じになりましたか。
実は質問の本論はこれからなのでありまして、実は北海道の小樽で、小林静江さんという方なんですが、妹さんが脊椎カリエスで長い間寝ておって亡くなられたのですね。それで病床で寝ている子供たちに図書館というのは、特に北欧あたりですと、ホスピタルライブラリー、病院に図書館がきちんとあってそういうサービスが行き届いている。日本の場合にはそういう点が非常におくれているわけですね。